本日の一品

Toyo Kaneshige

金重陶陽 備前手鉢

h11.5×w25.8×d21.6cm 1951年   共箱

金重陶陽 備前手鉢

 

金重陶陽 備前手鉢のこと

備前焼の中興の祖と呼ばれ、備前焼の人間国宝として昭和の陶芸界に大きな花を添えた金重陶陽。
財界人・茶人にして藝術家の川喜田半泥子と出会ったことにより、やきもの本来の美を知り、さらに北大路魯山人に私淑するようになったことで、人生最大の転機を迎え、陶芸の王道に踏みいれることになった。
その後、備前焼の人間国宝に君臨し、後進の指導に力を注ぎ、近代の備前焼を確立することになりました。

この作品は桃山~江戸時代初頭に作られた古備前を規範にして制作された作品です。鈍重鷹揚な印象が色濃い桃山古備前を、魯山人に念入りに教示・薫陶された現代性と現代感覚をもって作られた、美的緊張感に溢れる洗練された作品に仕上げられている。

あくまで柔らかく優しく作られた三日月の器形に、硬質な印象をうけるエッジのたったまるで鉄板を曲げたようなハンドルが付く。剛柔を一つの作品にうまく融合させて、現代性を表すことに成功しています。
念入りに平滑に仕上げた高台には、鉄鋲のような三つの足が付けられ、「圡」の手印が誇らしげに入れられている。

金重陶陽が、魯山人に出会ったことで、作品が劇的に変化することになった最初期の作品で、その後の陶陽の作風を象徴するような一品です。

 



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   【 作品番号 : 553 】


 

金重陶陽 かねしげとうよう  Toyoh Kaneshige

1896 岡山県備前市に生まれる
1910 家業に従事し作陶を始める
1930 古備前を研究し桃山陶の再現を始める
1936 川喜田半泥子との交流が始まる
1939 古備前風の緋襷が完成する
1949 北大路魯山人との交流が始まる
1954 桃里会に参加
1955 荒川豊蔵、加藤唐九郎らと「日本工芸会」を結成
1956 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される
1960 岡山県文化賞を受賞
1966 紫綬褒章受章
1967 逝去(享年71歳)

 


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