本日の一品

Fujio Koyama

小山冨士夫 紅毛茶碗

h7.8×w12.1cm 共箱 1962年 Sold

小山冨士夫 紅毛茶碗

小山冨士夫先生は、昭和37年に、作品の調査とのちに日本で開催される国際陶芸展への出品依頼をするため、世界各地の陶芸家を訪ねて廻りました。
その際、その訪問先で作陶を試み、そのいくつかを日本に持ち帰りました。
この作品は、訪問先であるイギリス・ロンドンのケニスクラーク工房で制作した茶碗です。ざっくりとしたイギリスの土に、当時のヨーロッパで主流だった白釉が掛けられています。箱書きは、古来、茶の湯文化で言い習わされているオランダ・デルフト焼の和名「紅毛」(こうもう)としています。高台脇に小山富士夫の雅号である「古山子」の「古」の一文字のサインがあります。
箱の蓋裏には、思い出深く「一九六二年 ロンドン市 ケニス・クラーク工房にて造之 逆轆轤 古山子」としたためてあります。


 

 

小山冨士夫 こやまふじお

1900 岡山県倉敷に生まれる
1920 一橋大学に入学
1925 瀬戸に移り矢野陶々に弟子入り
1926 京都の真清水蔵六に弟子入り
1927 陶芸家を志す
1932 古陶磁研究誌の編集員になる
1933 文部省嘱託の重要美術品等調査員になる
1946 日本陶磁協会が発足、理事となる
1952 文化財保護委員会事務局無形文化課に就く
1961 [永仁の壷事件]で文化財保護委員会を辞職
1966 鎌倉に築窯、再び作陶活動を開始
1967 日本工芸会理事長に就任
1973 岐阜県土岐市に移り、花の木窯を創設
1975 逝去(享年75歳)


 

 

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